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読みました。ケンジが風邪引いちゃう回のシロさんの「すまん~!俺のせいだ~!」っていうのが面白すぎて超笑った。シロさんもだいぶほだされてきているというか、まるくなってきているというか。たぶん今1巻読み直したらだいぶ人物像ちがってそう。そんなところが、この長い時間の経過をあらわしているようで、よい。

 

そして、巻末の広告につられてついつい購入。もともと試し読みで途中までは読んでたんだけど。1巻完結なのね、良いね。よしながふみさんの作品ホント好き。もともと母親が読んでたから、中学くらいから色々読んできてはいたんだけど、最近になっていっそう本当に好きになった。やさしいよなあ。懐が深いというか。インタビュー本読んだから余計に、なんでこんな人間できてる(しかも若い=初期作品のときからすでにその感じがある)のが、いったい何者でらっしゃるのか……という感じ。

一言でいえば、前前前世なおはなし。

戦後時代のエピソードの、「軍歌なんて聞きたくないけど、俺はガキの頃からこれしか習ってないからこれしか歌えない。かといって巷ではやってるブギウギも。あれはあれで自分たちには明るすぎて。」というセリフが、ちょうど朝ドラとも重なって、なんとなく心に残った。そうなんだよね、なんか、そういうのわかるところがある。何かで「光が強ければ強いほど自分の影が濃くなっていくようで」っていうのあった気がするけど、そんな感じで。